夢〜明日への奇跡〜（実話）

トントン・・・
病室の戸が開いた。

『今日夜勤の長瀬です。気分はどうですか？広末さん今夜は可愛い孫さんと一緒に寝れて良かったですね！』

いつも祖父に優しくしてくれる看護師さんだった。

『長瀬さん夜眠らなくて仕事するの大変じゃないの？』

『大変だけど私の生きがいだからね！こうやって広末さんや麗奈ちゃんにも会えたのも看護師していたからだしね。命を預かる以上は精一杯尽くしたいのよ！あら？前、麗奈ちゃん看護師になりたいって言ってたよね？でも血が怖いんでしょ（笑）』

『あっ・・その・・私介護福祉士になりたいんです！じーちゃんに言われて約束したんです！私も頑張って介護福祉士になるから、じーちゃんも早く病気治して退院してって』


『そっか！これから高齢化社会やし麗奈ちゃんやったら絶対なれるよ！約束守らなきゃね！私も応援してるからね！じゃ何かあったらすぐナースコールしてね。おやすみなさい』

そいゆうと長瀬さんは涙を隠すかのように足早に病室を出て行った。

『なぁ、じーちゃん長瀬さん泣いてなかった？』

『そうじゃったか？』


そうゆうと祖父は私を力いっぱい抱きしめて真面目な顔で話しはじめた。