言葉と同時に、涙が一気に溢れ出す。
ずっと溜めていた想い。
伝えたくて、苦しくて……
亮のことが誰よりも大好き。
「ほんと?」
心配そうにあたしを覗き込む亮に、頷くことしかできなかった。
それを見た亮は柔らかく微笑んで、
「よかったぁ……」
安堵の溜息とともにあたしを力強く抱きしめた。
その亮の腕をあたしは握った。
「でも……なんで……?亮には、付き合ってる人いるんじゃないの?」
あたしはずっと思っていたことを聞いた。
この疑問がずっとずっと不安で、今もあたしの心を掻き立てる。
亮から来る返事が怖くて、ギュッと強く目をつむった。
「え?」
だけど亮から返ってきた言葉は素っ頓狂な声で、閉じていた目を再び開けた。