「小さい頃から、憂しか見てなくて、これからも……
憂しか見れない」
耳元で、亮は囁く。
誰かにこんな光景見られたら、なんてことよりも、亮の言葉が信じられなくて。
抱きしめられていることさえ忘れていた。
その言葉は本当?
ただあたしを利用してるだけ??
本命は別にいて、あたしはただの遊び……?
考えたくない疑問が、あたしの頭をうめつくしていく。
「憂……?」
少し抱きしめている腕の力を弱めて、亮はあたしの顔を覗き込んだ。
「……たし……き」
「ん?」
泣きながら言うあたしに、亮は優しく聞き返す。
「あたしも、亮が好き……」


