「全く、桜大丈夫? イヤならイヤと言いなさいよ! いつも私がいる訳じゃないんだから」

「ご、ごめん」
だって免疫あんまりないんだもん。

私は隣の男子校の文化祭の伝統行事らしい『花園女子高コンテスト』で3位をとってしまったみたいで、私の周りは急に騒がしくなってしまって。

ずっと女子校育ちで、男の子と話す事になれていない私は戸惑うばかり。

3位なんて、大した事ないんじゃないの?

そんな考えは里奈に
「ばっかじゃないのぉ」
何がバカなのか分からないけど、私はバカらしい。

とにかく私は平穏に暮らしたいよ。