「あの……実は………」






そこで口をつぐんだ。
















そういえば……








いきなり何かに気づいたように

あたしは周りを見渡す。
















「きゃー!紫乃さんがこっち向いたぁ!」


「涼くんの笑顔可愛いぃ~♪」















あたしと涼くんの周囲3メートル以内に


40人以上の女子――ファンの子達がいて
あたし達を囲んでいた。




















あたしは気づいた。



















こんな状況で





『毎日騒いでいる女子にちょっとうんざりしてるので
そんな女子達の対処法を教えて下さいっ!!』










なんて








言えない………!!ι