『先輩大丈夫ですか?』

『あぁ大丈夫だよ・・・夕向』


私は硬直した。

『えっ?』

なっなな名前!!!
しかも呼び捨て!!!

先輩ははっとしてうろたえていた。

『えっ!!あっ!あの!その・・』
顔を真っ赤にさせる先輩に
私も真っ赤になった。

体育館にパンパンとお兄ちゃんが手拍子をする音が響いて
先輩は急いでそっちへ走った。






この日から先輩とは口をきけないでいた。