頭がパニック状態のアタシには、
赤松君と諒との
会話なんか全然
聞こえなかった。

「行くぞ。」

「えッ??」

いきなりかけられた
言葉に驚いていると、
アタシは諒に
手をひかれて
歩き出していた。