残っていた紅茶を流し込んで席を立つ。 あんな言葉に惑わされたりしない。 揺らいだりしないんだから。 でも。 選ぶのは涙だから。 涙が思い出さなくて、レイコさんと付き合うと言うなら。 それで涙が幸せになるって言うなら……。 その時は、身を退こう。 そう、心に決めた。