『水色? いいね』


『でしょっ?海みたいで綺麗だよね』



笑顔で星の砂をカゴの中へ入れる。



すると、涙も箱の中からあたしと同じ水色の星の砂を手に取って言ったんだ。



『俺もこれにしよ。おそろい……って言っても他のヤツらも買ってるからいっぱいいるだろうけど』



そういってニッコリ笑う涙にあたしも笑顔で笑いあって。



友達が言っていた通り、涙は本当に気が利くし優しい人なんだなって思った。



涙が『思い出に残る物買ったら?』って言ってくれなかったら、あたしはお菓子ばっかりかって後に残る品を買うことも無かったと思うし。




涙があたしとおそろいを買ってくれたって事で、今でもあの時のことを鮮明に思い出すことが出来る。





……あの後、あたしと涙が楽しく話していたのを見守ってくれていた友達に




『やっぱり城戸の事好きでしょー?』



なんて言われて慌てて否定したけれど。





今思えば、それが涙を好きになるきっかけだったんだよね――――――