華の恋



「だぁぁぁぁぁっ!今のなんだよ勝!」



頭を抱え叫ぶまこっちゃん。



「華恋もめんどくさいけど
勝もなかなかめんどくさい性格よね…。
期待してそんしちゃった」



「勝から聞き出すなんて無理だな。
この話は終わり終わり」



一斉に散らばるみんな。



終わり?え?え?…無理だよっ!!



華恋は気になってしょうがないのに…。



「ほらっ、華恋。終わったんだから
さっさとそこどけ」



「やだっ!聞くまでどかない!」



「はぁ!?バカ!もう授業始まるだろ」



「やだっ!ってか…みなとっ!!
さっきどさくさで華恋のイスに
上靴のままヤンキー座りしてたでしょっ!
雑巾持ってきてふいてよっ」



「今さら過去のことを振り返るな。
忘れなさい」



「ばかばかばかっ!
その上靴でトイレ行ってるじゃんっ!
汚いっ!不潔!」



「うるせぇ!だったら床に座るのは
汚くねぇのかよっ!」



「それとこれとは違うもん!」



「一緒だろ!ってかそっちの方が
汚ねぇじゃねぇか」



「いいからふいてよっ!」