華の恋



ちなみに…華恋もみなとも杏も
まこっちゃんも…勝ちゃんも。



昔から数字の一番大きなクラス。



つまりみんなバカ。



普通は頭が良くなってクラスの数字が
小さくなったり、
バカになってクラスの数字が大きく
なることがあるけど…。



華恋達が頭の良くなることなんて
あるはずもなく、
昔からみんな同じクラス。



バカクラスの常連さん。



新鮮味は無いけど…
仲良し5人組で一緒にいられるのは
すごく嬉しいんだ。





「あっ、勝」



どきっ



まこっちゃんと言い合いをしてる時に
教室の後ろから聞こえた声。



振り返ると教室に入ってきた勝ちゃんを
床に座ったままからかってる
ギャルギャルグループの声。



「あんたまたさぼり~?
どうせ屋上で寝てたんでしょっ
超眠そうな顔してっしぃ!!
同じさぼり魔でも授業出てる
あたし等の方がいい子じゃねぇ??」



ケラケラと笑ってる女の子達に
あくびをしつつ適当にうなずいて
相づちを打つ勝ちゃんは
窓側の一番後ろの自分の席に座った。



「あっ、華恋!あんたもそう思わない?
うちら授業聞いてないけど
出てるだけいい子だよね~♪」