月日は流れて、6月になり、球技大会のソフトボール大会が始まった。

「なぁなぁたっくん、オレら優勝出来るかな!?」

「ユウの豪速球で何とかしちゃって。オレどうせライトだし。」

「おっ、おうッ!!!任せろ!!オレが優勝に導いてやるよ!!!」

斉藤はやたら張り切ってピッチャーマウンドに立った。

「いくぜー!!くらえオレのジャイロボール!!!」

斉藤の球は手からすっぽ抜け、ものすごい速度で上に上がっていった。

「………力いれすぎた……」

その後の斉藤はあだ名とは大違いのピッチングをして、3組は12対4で負けてしまった。

もちろん斉藤の落ち込み様は尋常ではなかった。