私としたことが何であのバカにあんなこと言ったのかしら。思い出しただけで中途半端にムカつくし。(怒)
「藤林姉、どうしたんだ?不景気な顔して。便秘か?」
何言ってやがんのかしらね?この高バカ甚は。私が便秘とかありえなりかずきだっつの(怒)
「でもマジで不機嫌な感じだよね。婚約者のことなん?」
ムダに勘はいいよね、雷夏は。
「そ。信幸のバカのこと。」
「何があったん?」
「あのバカに言いたくもないこと言ってしまったってね。」
ふーんと雷夏はヤレヤレと言いたげな笑顔で言う
「それってさ、本心じゃ信幸を好きってことなんじゃね?んじゃ自覚したらどーよ?私信幸が好きなのってさ☆彡」
んあっ!!!簡単に言ってくれるじゃないの。てか一応自覚はしてんだよ?「あぁ、杏香はツンデレ系だったか。好きな相手にも好きって態度を見せないからねぇ。」
そこまでわかってるならほっといてよ。
「でも杏香ぁ、それってある意味損だよね~。まぁ杏香の場合損をも得にするんだろーけどさ。」
まぁたしかにそーだけどね。私も素直になれっかな?あの馬鹿に対して。





「失礼。杏香はいるか。」
ゲっ・・・信幸のこと考えてたらホントに来たし。
「杏香~、来たみたいだねぇ~♪」
わかってるわよ。てか雷夏ニヤけすぎだし(怒)
「何しに来たのよ?」
しまった!またムスって言ったし。あ~穴があったら入りたい。じゃなくて穴を掘って入りたい。(シモンか!?)
「いや、今日からこの学校の2年に編入することになった。ついでに演劇部にも入部する。」
ハァ?この信幸が!?信幸ってバカじゃなくて帽子屋?
「おや、杏香はイヤか?私の編入と入部が。で、私はどの派閥に入ればいいんだ?」
「入る派閥がないなら・・・私の派閥に・・・入れたげる。ボソッ(あ、あと・・・私と一緒を選択してくれてアリガト)」
一瞬信幸は頬を赤らめ私に背を向けた。