以蔵は木刀を作り素振りを続けた



「強くなりたい」
…と…




だが以蔵は足軽の身分を受け継ぎそのためなかなか道場に通える金もなく自己流で剣の腕を磨いたが力強くなるだけで雑な動きだった




その頃、城下の新町田淵(しんまちたぶち)という町に武市半平太という男が道場を開いたと言う噂がたった