「それにしてもリョーマ、よっぽどレミのことが好きなんだね。」

「え?あ、いや、そっ、そんなこともないぞ」

声が裏返っている。

「へぇ、じゃあそんなに好きでもないんだ…」

レミが悲しそうな顔をして言う。

「いや、好き、大好きだ。」

「どっちなんだよ。」

和也がつっこむ。

僕とレミは笑ってしまった。

やっぱり僕は、みんなが好きだ。

リョーマの先導に従って歩いていると、見晴らしのいい場所についた。

街の風景がよく見える。

「ここだ。」

「ここ?」

唐突にここ、と言われても、何のことだが分からなかった。

「ああ、ここが目的の場所だ。」

山登り自体が目的ではなかったのか?

確かにここからの風景いいが、それ以外は特に何もない。

「目的って、ここで何をするの?」

「光太郎よ、よくぞ聞いてくれた。
ここにて、『最強なのは誰だ、格ゲー王者決定戦 夏季休業中ver』を開催する!」

「え?」

みんなの声が揃った。

結局、ゲームなんだ。

「なんでわざわざ、外でやるんだ?」

和也が聞く。

「外でやるからいいんじゃないか。
大自然の中でゲーム。
ギャップがあってなかなかいいだろ?」

確かにおもしろそうで、なかなかいい試みなのかもしれないけど…

「ゲーム機はどうするの?」

これがないとゲームはできない。

「なんだ、光太郎、持ってきてなかったのか?」

「いや、僕は持ってきたけど…」

四人で遊ぶのがいつもゲームだったから、とりあえず持ってきた。

だけど他の人の分はどうするんだ?

「私も、持ってきたわよ。」
「俺もだ。」

レミと和也が続けて言う。

駄目だ、みんな初めからゲームする気満々だ。

「よっしゃ、じゃあ、決まりだな。」

リョーマがにこっとする。