「秋兄。離して…」


「やだね。お前逃げるから。とりあえず車戻ろ」


秋兄の手が私の手と重なる


ゆっくり歩きだす2人



お互い何も話さなかった



私はその沈黙さえもなんだか怖くて、ひたすら話を考える


『さっきの電話はなんの用だったの?』


『なんで服を作ってくれたの?』


でも全て口に出せなかった