考え込んでいた私はよく前を見ていなかった 「あ、ごめんなさいね?」 「こ、こちらこそごめんなさい…」 前から来た女の人にぶつかっちゃった いけないいけない… 「あれ…?愛梨ちゃん…だよね?」 ん? 「ま、真優さん!?」 花柄のマキシ丈のワンピースを着た真優さんが、私を見下ろしていた 「やだ…。また会えるなんて嬉しいな!」 ふわんって笑う真優さんの笑顔が、太陽の光に反射してキラキラしていた 「ダンスの帰り?」 「あ…。はい。今終わったとこで…。ま、真優さんは?」