どんなに身体が疲れていたとしても、疲れが吹っ飛んでいるほど必死で。



ドキドキと高鳴りを続く中で、彼の首へとキュッと腕を掛けて回せば。



彼の格好良さを引き立たせる、爽やかな香りが鼻腔を掠めていく・・・




「もう疲れた…?」


そんな私を見下げながら、フッと一笑する修平の顔が色っぽくて。



投げ掛けてくる言葉のイジワルさに、フルフルと力なく頭を振れば。



心と同様に、すっかり乱れてしまった髪の毛を撫でられる…。




「明日は絶対に大丈夫だよ・・・

だから今は、俺だけに集中してくれ…」


「んっ、しゅ…」


虚ろな瞳で見つめて頷こうとすれば、優しいキスを落としてくる彼。



明日のプレゼンに少なからず不安を抱いていた事を、やっぱり読まれてた…。




「っ、ぁ――!」


だけどね、最後のお願いなんていらないよ…?



大好きな低音ボイスと修平の温度が、強力な武器になっているから。




彼との時間に集中してないワケ無い…、当然のように何もかも忘れちゃう…。