些細な事にも、“ありがとう”を忘れない優しさに感謝で一杯で。
「うん、ありがとう」
「さすが天然由来の小悪魔だ…」
ふふっと笑い返せば、仕事では見せない極上の笑顔を向けられるから。
「もぉー、小悪魔じゃないってば!」
「そうやって認めないトコも、な――?」
「っ、知らない…!」
頬を膨らませながら、ぷいっとそっぽを向く私を見てまた笑う修平。
ようやく食事を終えてホッとしたのに…、また心臓がドキドキ高ぶっていく。
すると暫くすると、彼が食べ終えた食器を持って立ち上がった。
「よし、俺は風呂に入るかな・・・
久々だし、一緒に入る…?」
「わ、私はまだ片づけがあるから…、お1人でどうぞ!」
ニヤリと口元を妖しく緩めると、久々の“お誘い”に鼓動が激しく脈打って。
ブンブンと音が鳴りそうなくらい、激しく頭を振って拒否をすれば。
「ハハッ…、それじゃよろしく」
私の反応を今日もまた楽しんで、彼はバスルームへと向かって行った。
スーツを脱いでリラックスモードなのに、ラフスタイルまで格好良いからズルい…。

