エリートな貴方との軌跡



ダークグレイの瞳と人目を惹く容姿に加えて、抜群の仕事センスがあり。



エリートと目されていた2年前よりも、さらにグレードアップした修平さん。




「まーた天然子悪魔のお出ましか?」


「また小悪魔って言った…!

もうっ、修平さんのバカー!」


頂点にキスを落とされた為に怯んで、腕を離してしまった私を笑うから。



怒り任せに頬を膨らませて、感情のままに睨みつけて言い返したのだけど。




「それなら、真帆こそ“また戻ってる”だろ――?」


「え…なにっ、ンッ――」


妖しい口元の緩めに首を捻ろうとすれば、その刹那に唇が塞がれる。




「…また、呼び捨てはお預けか?」


「…あ、しゅ、へい…」


だけどすぐに離れた口づけのせいで、一瞬だけの密着が物足りなくて。



いつしか支えられていた私は、欲望のままに彼の胸へとダイブした。




「フッ…、真帆ちゃんカーワイイ!

…眠らせないから、覚悟しろよ?」


「っ、もぉ…」


ダークグレイの瞳で抱き締めて笑う彼に、またドキリとさせられて。



こうして簡単に、私の意識を攫ってしまうのはズルい…――