エリートな貴方との軌跡



そんな彼女を修平は“2人とも究極のマイペース”だと、何時でも笑う通りに。



前触れもなく現れて満足した途端、ササッと消えてしまうのだから笑ってしまう。



だけれど、最後の最後まで手加減ナシでサプライズを用意されては堪らないわ…。



「ええー!?」


今日仕事は明日の出発に備え、私は午後過ぎで上がらせて貰ったのだけれども。



帰宅後にある物を開封した瞬間、自室で独り雄叫びにも似た悲鳴を上げてしまった。



「…え、えみさんー…」


可愛くラッピングされていた“その物”を手にすると、一気に肩の力が抜けてしまう。



“出張中の息抜きになるわよ”なんて、ルックキラーの悩殺スマイルで騙されたらしい。



「こんなの着けられる訳ナイよ…!」


シンと静まり返るマンションの自室で、虚しくブツブツとつぶやく私も然りだけれど。



面積の少なすぎる妖しい雰囲気ムンムンのランジェリーを、一体ドコで使えと…?



松岡さんといい、絵美さんといい…、2人して“アバンチュール”がお好きなようで。



“あとで感想聞かせてよ?”なんて、コッソリ耳打ちして来た理由に納得しながら。



似た者同士というのは、やっぱりお2人へ献上すべきだと妙な感心を抱いてしまった。



サイズは知られているしピッタリだろうけれど…、ムリだ。これは絶対に着れない…。




“真帆ちゃん、楽しみにしてるわ”


流石にコレはキツい…というのに、ルックキラーが去る前に放った言葉が圧し掛かり。



「・・・そうだよ」


“持っていくだけ”などと呟きつつ、準備OKのスーツケースを開けている私がいた…。