空の上からの

「楓今日かっこいい…」



和樹の予想外の言葉に少し照れた


「なんだよ急に!」


「髪型違うし!楓、好きな子できたの?」



ドキっとした
和樹にバレたかと思ってしまった
俺はバレないように強がった



「居ねぇよ。興味ねぇよ」


「なーんだ。楓、隣の中村さんばっか見てる気がしたからさー」


「…」


最悪だ…。
和樹は知ってんのかょ。
つか普通あんなに見てたら気づくよな
はぁ。


「図星!?やっぱり~」



何も答えられない
急に恥ずかしくなる

白状しよう。正直に…


「好きで駄目かよ?」



俺はそれだけ言って全力でバス停まで走った

「和樹にどんな顔しよ…」

また独り言が始まっていた。