空の上からの

部屋の電気を消した


天井を見ると闇が広がってるような気がするくらい暗かった。

孤独が悲しい。



そんな感情を抱いたのは初めてだった

「和樹…頑張れよ…」


ずっと独り言を呟きながら眠りについた。



「かーくん!起きなさい!」


また母のうるさい声で朝を迎えた。
今日は時間に余裕がある。


「腹減ったぁ…」



昨日は夜飯を食べていないから仕方がない。階段を降りて家族の居る部屋に行った。


「おはよう楓」



父が笑顔で俺に話す。



「おはよう父さん」


やっぱり父は大好きだって改めて思う。



今日もまたあの子に会える…そう考えると朝のダルさなんか吹き飛んでしまう。


「楓!あんた髪伸びたね、今日切ってきなさい!」



「面倒だわぁ…」


嫌々母の話を聞きながら朝食を食べて自分の部屋に戻る。


今日は時間に余裕がある。
ワックスをいつも以上に綺麗に付けた。