空の上からの

「中村恵美」

ー中村恵美ー

僕は君の名前を一生忘れない
僕の一生の愛する人。


僕はまだ君が愛する人だって気づかない。



凍てついたかのように教室は静かになった


「まだ来てないのか」


先生はそう言うとまた次々に名前を呼び始めた



「隣の奴中村って名前なんだな。どうでもいいや」

俺は苦笑いをして呟いた



最後の人の名前が呼ばれた時ドアが開いた



俺はドアから出てくる子に何もかも奪われた