彼氏と、お別れをした。


寂しくって寂しくって
なのに一人の部屋に帰るとホッとする

この気持ちが理解できないのは、ほかでもない私自身だ。



「仲がよさそうだったのに!どうして別れたのよ!」

哀れみ、好機、喜び、蔑み、心配、心配している自身への陶酔
もう幾度となく押し付けられる欲望にうんざりとする。

放っておいて
そんなに私に踏み込んでこないで



SEXができなかったの、私。
彼にそういった欲望を持てなかった。

俺のこと、好きなのか不安になるよ。

そんなに直接えぐらないで。この言葉、嫌いよ。
どうして「そんなことで」不安になるの?
ねえ、分るでしょう。
彼が悪いでしょう。悪いのは私じゃないでしょう。



言わないのは、否定されるのが怖いから。
同意を示してもらったときに疑う心を持つのが怖いから。



好きだったよ、好きだったのよ
ただ体を求められずに、あなたの背中に抱きついて
そのの温かさに身をまかせて眠ってしまえれば
私はそれでよかったの

疑わないで
疑わないでよ
無条件で信じてくれると思ってた

私がどんなにひどい扱いをしても
あなたが私を疑うだなんて許せない



”嘘つき”
自分がかわいくって言ってるだけだわ。
自分が彼の立場だったら不安になるくせに

不安にさせたアナタが悪いのだと
心の中で攻め立てて
思いつくだけの、呪いの言葉をすりつけるのでしょう。




そうよ、本当は気づいていたの。
私は自分がかわいいだけの女だわ。


自分が信じられない、他人なんてもっと。
ああ、こんな私が恋愛をしようだなんて間違っているのね。