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少女は現状を理解しようと頭をフル回転させていた。





普通の一日だった。



普通に学校に行って


普通に家に帰ってきて


普通に眠りについたはずだった・・・





なのに――・・・





なぜ、私はこんなところにいるんだろう――・・・







キン!キン!ギリッ・・・


バキッバキッ!!!


ドシャッ―――・・・!!!







――――気がつくと、そこは戦場だった。






彼女は何も分からないまま、ただ目の前の光景に恐怖で身を縮ませていた。


刀のぶつかり合う音


何かが切れる音


誰かの狂った笑い声と、断末魔・・・




その全てが今までの彼女の生活とはほど遠くかけ離れたものだった。







彼女の名は古雅葉月





21世紀に生きる女子高生である。