「付き合おうとは思わなかったの?」


「だって俺ちっちゃいのが好きだし。アイツも可愛いのが好きだったからな~。」


「…なーんだ…。」




そりゃカナ君ママは背高いけどさ?



あんだけ綺麗なんだから少しぐらいはドキドキしなかったのかな…。







「…でもお前らは正反対だよな」


「え?」


「由衣は何気に背高いしカッコよさげだし。彼方は何だかんだで可愛い顔してるし…。どっちも父親の血を引いたんかな?。」



「カナ君ってカナ君パパに似てるの?」


「そっくりだ。もっと可愛いけど…。あのカッコよさは弓美の血だな。あと背と…性格は父親だけど。」






性格…。



あ!カッコイイのが好きってとこ!?



カナ君パパは弓美さんのカッコよさに惚れたんだろな…。






「お前は丸々俺だな。男になれば良かったのに。…似合ってたぞ?ヅラ」


「嬉しくないし…。けどあたしってママには似てない?」



「しいていうなら髪の毛だな。細さも、質も、色も…。今は赤いけど」






髪の毛…。





何か言われてみるとそんな感じ…。