その時バチッと目が合った。


ちょっとトキメキした。


てかこっち来るし!!




「本気でやれよ?ユイユイ。」


「…う、うん。」




ドキドキなんてしちゃ駄目だ。


今はこの試合だけを見なきゃ……。



相手が誰だろうと関係ない。あたしは勝つ。




「始め!!」


審判の掛け声で始まった彼方との試合…。



やっぱり彼方は強い…。


けど、気付いてる?。良く見ると癖が目立つ所があるよ。



技をかわしていくにつれてだんだん狙い所が丸わかりに…。


ふっ……。

あたしの勝ちだよ。



「はっ!」


ーダァン!-



「一本!」




審判の声が響き渡る。




すろと観戦していた生徒たちがワァッとなる。