テストが終わり、気が抜けた。 頭の中は、チョコレート。 気分はルンルン、だけど、自転車置場で俺とすれ違ったのに、一言も声を掛けてこなかったカイジを見て、どれほどのけんかをしたのだろうかと思った。 心配過ぎて、チョコレートどころではなくなった。 「…おい!カイジ!」 自転車にまたがり必死でカイジを追い掛ける。 「シカトかよ!なあ!」 ギィィ、とタイヤの擦れる音がして、俺も自転車のブレーキをひいた。 「…ごめん、一人にして欲しい。」 …そんな姿に、俺はただ立ちすくむだけしかなかった。