麗奈さんと何があったのかは勿論聞き出すことが出来ず、少し気まずい雰囲気を察知してか、カイジは俺達をすり抜けた。
遠くの教室に入ったのが見える。
「ハラくん、2人の喧嘩の理由は?」
「多分、多分なんだけど…。カイジが漫画返しに行ったらしいんだよね、姉ちゃん家に。そしたらおしゃべりから言い合いになり喧嘩になり…。「カイジに『同じ空気吸いたくない』って言われた」っておお泣きしてたんだけど」
「カイジが泣かせたのか…」
「いや、姉ちゃんはもとからワガママに育ってるからさ、きっとカイジくんを怒らせるようなこと言ったんだよ。」
「そうなのかなあ…」
うきうきとばくばくともやもやを抱えた俺は、テストに挑むことになった。



