翌日。
どうしても、何もしないままではいられなくなった俺は、『勉強教えて』と理由をつけて、カイジの家に転がり込んだ。
「自分から勉強教えろなんて珍しい。昼飯カップラーメンで良いか」
「俺だって焦ってるの。昼飯買ってるから大丈夫」
「最初から上がるつもりだったのか…」
「ハハハハ。」
…はは。
カイジのことだから、あんなに分かり易い麗奈さんの気持ち、気づいてると思うんだけどな。
まさか、分かってて2人でライブに行くようなことしてるんだったら最低な奴だな。
…でも、普通、好きでもない奴と2人だけで遊ぶか?
いくら幼馴染だからって、嫌いだったら俺はそれなり程度に付き合うね。遊びになんか行かないね。
…そうとは言っても、カイジが麗奈さんと話しているところを見る限り、恋心があるようには見えないけれど…
むしろ「ウザイ」としか、カイジは言っていない気がする。
こういう愛情表現もあるってことなのだろうか。
「……おい、何、どうかしたか」
気がつくと目の前にカップラーメンがあった。
その奥にはカイジがあぐらをかいて座っている。
「いや、ボーっとしてた」
「へえ。これ食べ終わったら勉強すっか。何からやる?」
…。
「漢字。」
「それは一人でやれよ」



