「…あ、俺んトコテスト最終日がバレンタインなんだよね」
勉強開始から1時間。
得意の英語を彼女に教えてあげている。
「へえ、じゃ、テスト期間まるまる一緒なわけじゃないんだ、アタシのところは3日目だから」
「え、土日挟むの、テスト」
「うん。多分うちの学校の先生は男女のイベントをやらせたくないらしいね。勉強勉強っつって恐ろしいほど暗示してるよ」
「へえ」
すると、ユカが何かに気付いた。
「あ、ちゃんとチョコはあげるよ。地味に料理は得意だから。」
「マジ?!」
その一言を待ってた!!!
「うん、マジ。あとは~カイジくんに鮎川くんにハラくんに~、川口さんとお兄ちゃんにも渡さなきゃね。バイトの男子軍は、女子軍一同でまとめて買うの」
「何だ、めっちゃあげるんじゃん」
ちぇ、よかったなお前ら、ユカからの『義理』チョコが貰えるぞ。
「そうだよ。友チョコとかも毎年してるから作らなきゃいけないんだろうなー。勉強してる暇ないかも」
「女子って大変なんだな…」
俺は絶対女子にはなれねえや。



