『とりあえず、怒って追いかけてったから、ヤマトはその人とハラくん捜して!!』
鮎川にそんな風に言われたものの、どこを探せばいいのだろう。
今は駅前通りを走ってハラくんの名前を叫んでいるが、ちっともいる気配がない。
「ハラくーん!れ、麗奈さーん?ど、どこ行ったんだ~!!」
走って走って走って走って、トイレが我慢出来ずに近くのスーパーに駆け込んだ時、見つけた。
「ハラくん!」
なんでこんなところにいるんだよ…
隣には機嫌の悪そうな『麗奈』さんがいる。
「あの…どうしたんですか?」
姉ちゃんよりケバくてキツそうな彼女に、恐る恐る聞いてみた。
「……」
「ですよねー」
言いたくないらしい。
「ちょっと、人が心配してどうしたって聞いてるんだよ、答えるのが礼儀でしょ」
ハラくんがそう言っても、『麗奈』さんは何にも言わない。
「だから、カイジを殴って逃げた理由を言えって言ってるの、姉ちゃん!」
…え?
姉ちゃん?



