部屋は、いつも以上に荒れてて通帳が入ってるタンスの中身は空っぽで、
足の踏み場もないほどガラスの破片が落ちてて。










「何これ・・・・」







あたしは急いでお母さんの部屋に向かった。
いつも長い長いと思っていた階段も今日は一段に感じられた。









「お母さん!!」







「・・・・ッ」





お母さんの部屋は何もなかった。
タンスは倒れててベットは綺麗に整えられていて。






いつも服だらけの部屋が今日は服も一着もなかった。






その場にペタンと音を立てて座り込んだ。