泣いているあたしを見た先生は、ソッと頭を撫でながらあたしに言った。 「…今まで辛かったよな?担任なのに、気付いてやれなくてごめんな?」 あたしは顔を横に振って 先生の目を見た。 「お前の悪いところだなぁ…。なんでも自分で解決しようとする。例え人間でも、一人では出来ないことだってあるんだからな?」 先生は、あたしの頭をクシャっとしながら笑った。