"言いたい" この一言が頭に過ぎった。 先生になら言える気がする。 信じていいのかな? 「あの…先生?………」 「ん?」 先生は目をクリッとさして、あたしの目を見た。 あたしは蚊が鳴くような声で、ボソッと言った。 「……信じていいですか…?」 ホッとしたのか、あたしの目からは、涙が出ていた。