あなたの隣


「待って、危ないから送って行く。」


送るって…



……
…えぇっ?!

「いやっ駄目です!!そこまで迷惑はかけれませんっ!!」

あたしが慌てて言うと、先生が、



「こんなに暗いんだぞ?何かあったら心配だ。送っていくよ。」


「…でも彼女さんに迷惑かけちゃうし…」



小さな声で先生に言うと、

「…ハハハッ!!彼女なんかいねぇよ。しかも2年間も!」


あたしは安堵な顔を浮かべながら、大きく息を吐いた。