…ん?
なんだろう。

手が暖かい…
誰かがそっと、握ってくれている。

男の人だ。
顔がはっきり見えない。


…舘川先生?

先生ならもう少し…
そばにいてほしい…


先生の手を握り返すと
先生は優しく握り返してくれた。


そしてあたしはもう一度、深い眠りについてしまった。