ボクが目を覚ますと 王子の顔がそこにはあった。 王子は、不思議と目を瞑っていた。 そこでボクは感づく、 王子は、タコに翡翠色の綺麗な瞳を差し出して人間になったのだと。 ボクは、無意識に 王子の綺麗な顔に触れていた。 王子は一瞬ピクリと体をびくつかせて 海の王国の言葉で「お前は何処から来た?」と訊ねた。 ボクは、同じ言葉で 「あなた様を追い掛けて来ました」 と答えた。 王子は少し黙ったあとで、 「俺を連れ戻すつもりなのか?」 と訊ねた。