「フラン様が人間に恋をした」 そのウワサは、 海という海に広がっていた。 フラン様といえば、この七部会を収めているサランサ王国の第一王子だ。 その王子は、 ここ最近よく陸を眺めていた。 ───…そう、 あの崖の上にあるお城にいる姫の歌声を聞いてしまってから.. 王子は、 その姫に熱を上げてしまったらしい。 それからというもの王子は、 陸に出ては、 恋しそうにその城を眺めていた。