あたしのその日の気分はキミに会えるかどうかで決まる


そう言っても過言じゃなかったよ


毎回走っていってキミのバイクがあるかを確かめた



「外をわぁ−って走り回りたい!」


珍しく雪が積もった日


キミはもういい年なのに大騒ぎ


キラキラした瞳で外を見ているキミを見て


あたしも楽しくなったんだ



キミがいるといつも楽しくなる


魔法使いみたいだね



帰る時


キミはバイクに積もった雪を嬉しそうに払い落とす



それで雪だるまを作るキミはすごく楽しそうだった


そんなキミに先輩達と雪玉をぶつけてみたけれど


女だから?


あたしたちに投げ返してはこなかったね



みんなと遊んだ数十分は楽しくて


キミがいたからすごく楽しかった