『大空(たく)君の第二ボタン、あたし…欲しいな』

『ああ…やるよ。お前にやる。お前に以外にはあげないから』

俺たちは、互いの愛を確かめ合ったと想ったんだけど……

『ごめんね。大空君の夢を壊すつもりなんて無かったの…ごめんね』

そう言ってあいつは俺の前から消えた

制服の第二ボタンを受け取らずに…姿を消した


そして俺に残ったのは、心と足の傷だけだった

心の傷は癒える

時間が、あいつへの想いを風化させ、想い出にしてくれる

だけど、足にできた傷は…今も残っている


俺、別に

夢を壊されたなんて思ってないのに……