君を愛す ただ君を……

『莱斗さんが載ってる雑誌、ネットで見つけて買っちゃいました。大会、頑張ってください』

新幹線の中で、俺は凛からのメールを見て微笑んだ

買わなくていいのに

恥ずかしいだろ

『ありがと。凛から貰った服を持ったよ。なんだか、それだけで勝てそうな気がする。無敵になった気分』

『何言ってるんですか。勝てるのは、莱斗さんが頑張った証じゃないですか』

頑張った証…か

嬉しいことを言ってくれる

俺は新幹線の窓にコツンと額をつけた

マジ、嬉しい

頑張った証

『天才』じゃなくて、俺が頑張ってると思ってくれるのが嬉しい

「まあ…新幹線の隅っこを陣取ったかと思ったら、んな緩みきった顔をしやがって…。そのまま身体まで緩ますなよぉ」

佐山が俺の隣に座ると、お茶のペットボトルを差し出した

俺は受け取ると、携帯をポケットのしまった

「緩みそう」

俺はぼそっと呟いた

凛の一言で、俺はこんなにも無敵になれる

凛は知らないだろうけど…俺は凛の言葉でどんな男にもなれるんだ

「やめろよぉ。大会前に不吉なこと言うなよぉ。俺だけじゃ、チームは引っ張れない」

「ある意味引っ張れるだろ。佐山の得意技!『足を引っ張る』」

「ふざけんなっ! 俺は優秀なプレイヤーだ」

佐山がぷうっと頬を膨らませる