君を愛す ただ君を……

着信メール一件の表示を見るなり、俺の頬が自然と緩んだ

メールを開いて、内容を確認する

『いいよ。今夜は旦那が夜勤だから』

俺は嬉しくて、ロッカーの扉にコツンと頭を軽くぶつけて、口もとを緩めた

めちゃめちゃ嬉しい

凛と会えるとわかっただけで、胸がドキドキしてワクワクするんだ

凛に会える

今夜はどこに行こう

何をしよう

凛が喜ぶ場所はどこだろう

そればかりが俺の頭を占めていく

『9時に駅の改札口で待ち合わせでいい?』

俺はメールをする

『いいよ。9時に駅で会おうね』

「…っしゃ」

俺は小さくガッツポーズを作った

凛に会える

俺は携帯を閉じると、鞄の中にしまった

ロッカーの扉を閉めると、横に腕を組んで怖い顔をしてる佐久間が立っていた

「随分と楽しそうね」

俺は喉を鳴らすと、凛と会える喜びを唾と一緒に飲み込んだ

「まあ…な」

俺は佐久間から視線を逸らした

「練習中に抜け出して、メールなんて今まで一度もなかったのに。最近のライはおかしい。バスケが大事なんでしょ?」

「関係ないだろ」

俺は佐久間の横を通り過ぎて、部室を出ようとするが、手首を掴まれた