君を愛す ただ君を……

男のいる女には興味なんか持てないと…あれだけ思ってたのに

どうしてだろう

本気で好きななった女性には、『彼氏』ではなく『夫』がいた

『浮気』を通り越して『不倫』を俺はしている

夫がいると知っていて告白した

結婚をしているとわかっていて、キスをした

凛が俺をどう思っているか…なんて確認もせずに

なんて失礼な男なのだろう、俺は

凛は夫を愛しているのだろうか?

幸せになれていないと言っていたのは、夫を好きだけど…夫は凛を見ていないということなのか

それとも…愛のない生活に幸せを感じられないだけなのか

聞けないな…凛が、夫をどう思っているのか、なんて聞けない

好きだと言われたら、俺のこの気持ちは一気に砕け散るだけだ

俺は凛が好きだ

凛が幸せになるためなら、なんでもしてあげたいんだ

それがもし…夫と一緒になるという選択でも、俺は受け入れなくちゃなんだ

凛の笑顔を守りたい

凛を笑顔にさせてやりたい

それが俺の想いだ

俺はベンチを立つと、タオルを首にかけて体育館を出て行こうした

「ライ?」

佐久間が俺に声をかけてくる

「ちょっと便所」

俺は佐久間に言うと、部室に向かった

部室に入ると、ロッカーを開けた

鞄の中にある携帯の液晶を見つめた