君を愛す ただ君を……

「良い顔してんな、お前。次、見かけたら、絶対に声をかけたほうがいいぜ。自分のために、な」

佐山が俺の肩を叩いてから、微笑んだ

会えれば…ね

あれから何度か、ランニングをしながら、二駅先まで行くんだけど…会ったためしがないんだ

見かけられたらいいなって、ちょっと心の片隅で期待しながら行くのに

もう会えないのかな…あの子に

「お前の禁欲生活があとどれくらい続くのか…見物だな」

佐山がくくっと笑うと、床にごろんと横になった

「ねむっ…」

佐山が大きな欠伸をした

「コーヒー飲んだのにか?」

「んなの、関係ねえよ。眠いときは何したって、眠いっつうの」

佐山がもう一度欠伸をしてから、腕を組んで寝る態勢になった

明日も、朝レンがあるからな

俺は佐山に毛布をかけると、俺も横になった

次…見かけたら、声をかけてみよう

病院で見かけたことがあるって言えば、少しくらい会話が進むだろう

凛……早く会いたいな

話がしてみたい

どんな風に、あの子は笑うのだろう

どんな話を面白いと思うのだろう