君を愛す ただ君を……

…違ったんだよな

だから俺たちは終わった

俺の求めるモノと、佐久間が求めるモノが違うんだ

『少しも私のことを考えてくれてない』か

痛いな、それは

俺は苦笑すると、汗で濡れている髪を掻きあげた

「もともと求めるのものが違ったんだな、俺たち」

俺の言葉に、佐久間が袖を掴んでいる指を離した

「ライ、私…ライと別れたくないの」

「少しも佐久間を考えてない俺を、まだ求めるのか?」

「だから…」

「求めるモノが違う人間が一緒になったところで、進展はない。俺と佐久間は終わったんだよ」

俺は鞄を肩にかけ直すと、歩き出した

校舎の窓ガラスに反射するオレンジ色の太陽が目に沁みた

同じ過ちを繰り返す前に、俺たちは離れたほうがいい

俺も俺の求める女性を探す

佐久間も、佐久間が求める男性を探せばいい

俺たちは、求める恋愛の形が違う

だから付き合っても、うまくいかなかったんだ