君を愛す ただ君を……

あたしは、パパの家で莱斗さんのバスケの試合を見た

「へえ…凛ちゃんは大学のバスケに興味があるの?」

あたしの隣で、アキさんが御煎餅を食べながら聞いてきた

「いえ…バスケ自体にはあまり興味はないんですけど」

アキさんがにやっと笑うと、画面を凝視した

「誰? 誰が好きなの? 同級生?」

「今、シュートを決めた人です」

あたしは画面の中央にアップされた莱斗さんを見つめた

嬉しそうにガッツポーズをして、チームメイトたちと肩を叩き合った

「へえ…なかなかイケメンじゃなぁい! どこで知ったの? 友達くらいにはなってる?」

アキさんが、あたしに近づくと目を輝かせて聞いてきた

「バイト先で知り合いました。凄く良い人で、尊敬もしてます」

「デートは?」

「どうでしょう」

あたしは肩を竦めた

「ああ、その顔は…してるわね! 付き合っちゃいなよ~」

アキさんが画面に映っている莱斗さんをもう一度見た

「きちんと離婚ができたら…報告するつもりです」

「え? 結婚してるって知ってるの?」

アキさんが驚いた声をあげた

「実は…結婚しててもいいから付き合ってくれって言われてるんです。結婚してても幸せじゃないなら、意味がないって。旦那が浮気をしているのも知ってます。だからきちんと別れられたら、きちんと付き合いなって…」

アキさんが凄く嬉しそうな顔をして、あたしに抱きついた

「良かったねえ!」