「あんなライを見たのは初めてだよ!」
ホテルのロビーで、宿泊の手続きをしていたあたしに、佐山さんが声をかけてきた
あたしは顔をあげると、隣に立っている佐山さんの顔を見つめる
佐山さんが、にこにこと嬉しそうに笑っていた
…というより、友人の新たな一面を知って、楽しいという感じだろうか?
「あいつってさ…バスケが中心になって生きてるんだよな。だから恋人ができても…あんま変わんねえんだよ。バスケのリズムを崩さず、んで、付き合えるなら、付き合うって感じでさ。大抵、女のほうが根をあげるんだ。『私とバスケ…どっちが大事なの!』みたいな…んで、あいつが迷わず『バスケ』って答えて、別れるっつう感じ?」
佐山さんが、「うんうん」と頷きながら腕を組んだ
「じゃあ…佐久間さんともそんな感じで別れたんですか?」
「え? 二人が付き合ってたの…知ってるの?」
「なんとなくですけど。佐久間さん、まだ莱斗さんを好きって身体って訴えてる」
「ああ…あの二人は、完全に終わってるよ。佐久間がライを裏切ったから。しっかしさぁ。ライの口から『行くな』とか『戻るな』っていう言葉が聞けるとはなぁ。来る者拒まず、去る者追わず精神なヤツだったから、ずっげー意外だよ」
佐山さんが、嬉しそうに顔を緩ませていた
「そーいやさあ…病院でどうのこうのって話してたじゃん。凛ちゃんはどっか悪いの?」
「違います。実家が病院なんです。そこに莱斗さんが怪我して入院したらしくて」
あたしは全然、莱斗さんが入院していたなんて覚えてないけど…ていうか、知らなかったけど
「へえ…あいつ、しょっちゅう怪我してるもんなあ。あいつ、『天才』とか言われてるじゃん。相手チームからしたら、即効潰したいヤツだから…じゃんじゃん手や足を出してくるんだよ。審判に見つからないように、ラフプレーをして…ライが怪我をしてさ。ある意味、可哀想だよな。あんな痛い思いをしても、『天才』って言葉で片付けられちゃうんだぜ?」
「え?」
天才って言われるのって、心地良いんじゃないの?
みんなより秀でているのを、多くの人に認められてるんだよ?
ホテルのロビーで、宿泊の手続きをしていたあたしに、佐山さんが声をかけてきた
あたしは顔をあげると、隣に立っている佐山さんの顔を見つめる
佐山さんが、にこにこと嬉しそうに笑っていた
…というより、友人の新たな一面を知って、楽しいという感じだろうか?
「あいつってさ…バスケが中心になって生きてるんだよな。だから恋人ができても…あんま変わんねえんだよ。バスケのリズムを崩さず、んで、付き合えるなら、付き合うって感じでさ。大抵、女のほうが根をあげるんだ。『私とバスケ…どっちが大事なの!』みたいな…んで、あいつが迷わず『バスケ』って答えて、別れるっつう感じ?」
佐山さんが、「うんうん」と頷きながら腕を組んだ
「じゃあ…佐久間さんともそんな感じで別れたんですか?」
「え? 二人が付き合ってたの…知ってるの?」
「なんとなくですけど。佐久間さん、まだ莱斗さんを好きって身体って訴えてる」
「ああ…あの二人は、完全に終わってるよ。佐久間がライを裏切ったから。しっかしさぁ。ライの口から『行くな』とか『戻るな』っていう言葉が聞けるとはなぁ。来る者拒まず、去る者追わず精神なヤツだったから、ずっげー意外だよ」
佐山さんが、嬉しそうに顔を緩ませていた
「そーいやさあ…病院でどうのこうのって話してたじゃん。凛ちゃんはどっか悪いの?」
「違います。実家が病院なんです。そこに莱斗さんが怪我して入院したらしくて」
あたしは全然、莱斗さんが入院していたなんて覚えてないけど…ていうか、知らなかったけど
「へえ…あいつ、しょっちゅう怪我してるもんなあ。あいつ、『天才』とか言われてるじゃん。相手チームからしたら、即効潰したいヤツだから…じゃんじゃん手や足を出してくるんだよ。審判に見つからないように、ラフプレーをして…ライが怪我をしてさ。ある意味、可哀想だよな。あんな痛い思いをしても、『天才』って言葉で片付けられちゃうんだぜ?」
「え?」
天才って言われるのって、心地良いんじゃないの?
みんなより秀でているのを、多くの人に認められてるんだよ?


