君を愛す ただ君を……

『明日から旦那は、2泊3日でみーちゃんと旅行に行くみたい。あたしが全然気づていないって思って、愛人と堂々と電話して、笑ってたよ』

あたしは莱斗さんのページを開いたまま、莱斗さんにメールを送った

莱斗さんは今、バスケの大会のために遠征中だ

試合に負ければ、すぐに帰ってくるって言ってたけど、勝ち続けてるから、まだまだ帰ってこない

優勝候補の大学だから、簡単に負けるわけにはいかないし、負けたくないんだと思う

『旦那のパンツに、マジックで「みーちゃんラブ」って落書きしたら、面白そう』

莱斗さんからの返事がすぐに来る

メールの内容を読んで、あたしは思わず噴き出してしまう

雑誌には、すごく格好良く写っている人が、今、私にお茶らけたメールを送っていると思うとなんだか、可笑しい

『旦那、いつからいないの?』

立て続けに、莱斗さんからメールが届く

『明日からだって』

『試合、見に来る?』

『いいの?』

『会いたい』

鼓動が速くなった

莱斗さんとのメールはときどき、心臓がおかしくなりそうになる

しばらく莱斗さんからのメールを見つめた

あたしも会いたい

会いに行ってもいいのかな?

大事な試合を、間近で見ていいのかな?

何分、メールを眺めていただろうか

莱斗さんからの着信で、画面が切り替わるまで、あたしはずっと携帯を見ていた

「はい?」

あたしが慌てて、通話ボタンを押すと耳にあてた

『会えるかもって思ったら、声が聞きたくなって』

莱斗さんの言葉に、あたしの頬が上気した

そのまま湯気になって、消えてしまいそう